渦中の展示会へ行った ー Body Worlds

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07 /27 2012
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先週の金曜日のことですが、今話題になっている Body Worlds の展示を観に Tom Tits Experiment まで行ってきました。

ここに展示されているのは人体模型ではなく、かつて生きていた人の人体を Gunther von Hagens 博士 の開発したプラスティネーションという技術で保存可能にしたもので、ようするに死体を展示するということでスウェーデン中に議論が沸き上がった渦中の展示会と言えます

私たちの行った先週の金曜日は初日ということもあり、人混みを想像してゲッソリしていたんですが、お昼過ぎに行ったせいか並ぶことも無くすんなり入れました。しかも、Body Worlds の入場料も常設展示の値段に込み。そもそも Tom Tits は子供が科学に触れて遊ぶのがメインの博物館なので、普段と変わらず通常のエリアで遊ぶお子様達が多かったので、Body World の影が薄かった様な気がしなくもありませんでした。

展示は心臓の部位を基点として、様々なポーズをとる人体標本をはじめ、人体から抜き出した人型を留めた神経系の標本、頭部から血管系だけを抜き出して顔の形をなしている血管頭部、癌の塊が見えるスライスされた胴、喫煙者の真っ黒な肺とと非喫煙者の奇麗な肺を隣どおしに並べて喫煙者に警告を発しているものや、痩せている人と太っている人を縦にスライスして脂肪の付き具合の違いが比較できる様にとなり通しに並べているもの、様々な週数の胎児を並べて発達の過程が見れるもの、妊婦の子宮で8ヶ月の胎児がどうなっているか等、が印象的でした。

展示反対派の争点の一つが死体の入手経路ですが、主催者側はあくまでも本人の意思で寄贈されたものであると強調してます。この展示では寄贈された死体の個人の情報(生前何をしていたか、なぜ死んだか等)は展示の趣旨に関係ないということで公表されていませんが、癌に占められた胴体のスライスや真っ黒な肺を提供した人たちは多分それが原因で死んだのではないかと推測しつつ、でも、妊娠8ヶ月で死んだ女性は何を思って死後に自分を寄贈しようと思ったのか想像せざるを得ませんでしたね。他に見に来ていた若い女の子2人が『なんで標本になったのかね?』と話しているのも聞こえたので、やはり、気になるポイントは似たり寄ったりなんだなと。

以前からこの von Hagens 博士 のプラスティネーションの展示会のうわさを聞いており、いつか観てみたいと思っていたところにストックホルムで開催ということになり、まさにグッドタイミングでした。この展示は決してグロテスク趣味なものではなく、開催側が意図している様に、人体の素晴らしいデザインや生命の活力が感じられる展示でした。

Body Worlds は 2012年11月25日まで開催されてます。
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Vårrulle

リトアニア留学後、紆余曲折を経てストックホルムへ。在欧17年目。2009年度カロリンスカ大学卒業。以来現在に至るまでカロリンスカ大学病院勤務の看護師やってます。家族は雰人夫と息子くん。趣味は旅行。フィットネス命。語学の虫(英語、瑞語いけまっせ。露語と中国語に浮気しつつ、雰語万年学習中。リトアニア語と仏語は忘却リスト入り)。

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